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【投資判断を間違えない「事前調査」の極意|これまでの損失から学んだ教訓】
2025年8月10日
「直感で決める」「勢いが大切」こう考えて投資判断を急ぐ経営者を見ると、私は過去の自分を見ているようで心配になります。10年前、事前調査を怠ったことで2億円の損失を出した苦い経験から学んだのは、どんなに魅力的な投資案件でも、徹底的な事前調査なしには手を出してはいけないということです。
あなたは最近の投資判断で、どれくらい時間をかけて事前調査を行いましたか?それとも「良さそう」という印象だけで決断していないでしょうか?
第1段階:基礎情報収集(期間:1-2週間)
第2段階:財務分析(期間:1-2週間)
第3段階:現地調査(期間:1週間)
第4段階:専門家意見聴取(期間:1-2週間)
第5段階:総合判断(期間:1週間)
1. 人的要因の徹底調査 どんなに優れたビジネスモデルでも、実行する人次第で結果は大きく変わります。経営者の過去の実績、人格、ビジョン、そして何より「この人を信頼できるか」を最重要視します。
2. 市場環境の変化予測 現在の市場状況だけでなく、3-5年後の市場環境を予測します。人口動態、技術革新、規制変更、競合参入など、事業に影響する要因を多角的に分析します。
3. 財務健全性の多面的評価 単年度の利益だけでなく、キャッシュフロー、負債比率、資金繰りなど、財務の健全性を総合的に評価します。特に借入金の内容と返済計画は詳細に確認します。
4. 撤退条件の明確化 投資実行前に「どうなったら撤退するか」の基準を明確にします。感情的な判断を避け、客観的な指標で損切りラインを設定します。
5. 法的リスクの専門家確認 契約書の内容、関連法規制、今後の法改正予定など、法的リスクは必ず専門家に確認します。素人判断で見落とすリスクを防ぎます。
6. 複数シナリオでのシミュレーション 最良・標準・最悪の3つのシナリオで収益シミュレーションを行います。最悪シナリオでも許容できる損失範囲内かどうかを確認します。
信頼できる情報源の確保 業界関係者、投資家仲間、専門家など、信頼できる情報源を複数確保しています。一次情報を重視し、噂や憶測は排除します。
情報収集チームの構築 社内に情報収集専門チームを設置し、投資案件の調査を体系的に行います。弁護士、会計士、業界専門家との連携体制も構築しています。
データベースの活用 過去の投資案件の調査結果をデータベース化し、類似案件の分析に活用します。失敗事例から学んだ教訓を次の投資判断に生かします。
投資判断会議の開催 調査結果を基に、社内で投資判断会議を開催します。多角的な視点から議論し、見落としがないか確認します。
外部アドバイザーの活用 重要な投資案件では、外部の投資アドバイザーにも意見を求めます。客観的な視点からの評価を重視します。
段階的投資の実施 大型投資の場合は、段階的に投資を実行します。初期投資の結果を見て、次の投資判断を行うことで、リスクを分散します。
事前調査には時間とコストがかかりますが、これも投資の一部と考えています。1000万円の投資案件なら100万円、1億円の投資案件なら500万円程度の調査費用をかけることも珍しくありません。
この調査費用により、投資後のトラブルを防ぎ、より確実な投資判断ができます。結果として、調査費用を上回るリターンを得ることができています。
私の投資判断力は、数多くの失敗から学んだものです。成功事例からは「やり方」しか学べませんが、失敗事例からは「本質的な原理原則」を学べます。
もしあなたが投資で失敗した経験があるなら、それは貴重な財産です。その失敗から何を学び、次にどう活かすかが重要です。
もしあなたが投資判断の重要性を理解し、慎重な事前調査を心がけているなら、ぜひ情報交換をしませんか?投資判断は経営者の最も重要な仕事の一つです。
同じように事前調査を重視する方、投資判断で失敗した経験から学んだ方、慎重な投資スタンスを持つ方との出会いを心から求めています。お互いの調査手法や判断基準について語り合い、より良い投資判断ができるようになりませんか?
あなたの投資判断プロセスや、事前調査で重視しているポイントについて、ぜひお聞かせください。
@2025 otakekazuaki.com