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2025年7月6日
正直に告白します。私は長い間、時間管理 が大の苦手でした。
「7つの習慣」「GTD」「ポモドーロ・テクニック」…様々な 時間管理術 の本を読み、アプリを試し、手帳を変えてみました。でも、どれも長続きしませんでした。
なぜ続かなかったのか。今なら分かります。私は「時間を管理する」ことばかり考えて、「なぜその時間が必要なのか」を考えていなかったからです。
30代半ばの私は、まさに 時間不足 の典型例でした。
いつも「時間が足りない」と感じていました。
帰宅後も「今日も何もできなかった」という虚無感だけが残る毎日でした。
時間の有効活用 について調べれば調べるほど、自分のダメさが際立って見えました。
転機は意外なところからやってきました。ある方から言われた一言でした。
「君は、どこに向かって急いでるの?」
その時、私はハッとしました。確かに私は常に急いでいましたが、「なぜ急ぐのか」「どこに向かっているのか」を考えたことがありませんでした。
それから私は考え方を変えました。時間管理のコツ を学ぶ前に、「自分は何を大切にしたいのか」を明確にしようと決めたのです。
ある3つのことを私の「大切なこと」に決めました。優先順位の付け方 が変わると、断る勇気も生まれました。
以前の私は「理想的な時間割」を作っては挫折していました。今は「今日一つでもいいことがあればOK」という気持ちで過ごしています。
電車での移動時間を「ふりかえりの時間」に変えました。時間の質 を意識するようになったんです。
現在私が実践している 効率的な時間の使い方 は、とてもシンプルです。
朝起きたら、その日の予定と「今日絶対やりたいこと」を1つだけ決めます。厳密なスケジュールは作りません。
寝る前に「今日よかったこと」「明日気をつけたいこと」を振り返り、時間管理の見直す。
時間にして3分間で十分です。
土日は意識的に何も予定を入れません。この時間があるから、平日頑張れるようになりました。
46歳になって気づいたのは、時間管理の本質 は「時間を節約すること」ではなく、「自分らしい時間を増やすこと」だということです。
効率化して浮いた時間で何をするかを考えなければ、結局またその時間も何かに追われてしまいます。
私にとっての「自分らしい時間」は、カフェでゆっくりする時間、好きな本を読む時間、そして一人でぼーっと考え事をする時間です。
今の私は、時間管理ストレス とは無縁の生活を送っています。
もちろん、まだまだ時間の使い方は上手ではありません。予定通りにいかない日もたくさんあります。でも、以前のように「時間が足りない」と焦ることはなくなりました。
なぜなら、本当に大切なことに時間を使えているという実感があるからです。
時間管理術 の本やアプリは便利な道具です。でも、それ以上に大切なのは「自分にとって価値のある時間とは何か」を知ることです。
時間に追われる毎日を送っているあなた。一度立ち止まって考えてみてください。あなたが本当に大切にしたい時間は何ですか?
その答えが見つかれば、時間管理は自然と上手になるはずです。
@2025 otakekazuaki.com